理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原 著
三次元動作解析装置を用いた歩行中の足部の動きの分析
─下腿・踵骨・前足部に着目して─
岩橋 洋子山本 澄子
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キーワード: 三次元動作解析, 歩行, 足部
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2011 年 26 巻 3 号 p. 371-375

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抄録

〔目的〕歩行中の下腿,踵骨,前足部の動きを調べ,同一肢内の各部の動きの関係,同一被験者内の左右足の動きの関係,アーチ高率と動きの関係を分析することである.〔対象〕健常成人男性12名23肢とした.〔方法〕三次元動作解析装置を用いて,対象者任意の歩行速度で歩行を計測した.分析は,内反,外反の動きに着目して行った.〔結果〕同一肢内の各部の動きの関係としてInitial contact直後の踵骨外反と立脚後期の前足部外反の間に相関はなかった.同一被験者内の左右足の踵骨及び前足部の動きの間には高い相関があった.アーチ高率と踵骨外反,前足部外反の動きには相関はなかった.〔結語〕歩行中の足部の動きには,多様性があるが,同一被験者内の左右足の間には対称性があることがわかった.

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© 2011 by the Society of Physical Therapy Science
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