理学療法科学
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Print ISSN : 1341-1667
原 著
閉脚動作における足底中心軌跡の特徴
内田 全城丸山 仁司
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2011 年 26 巻 4 号 p. 489-492

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抄録

〔目的〕閉脚動作について,後足部肢位と足底中心軌跡の関係を検証し,閉脚動作における足部機能を考察することである.〔対象〕健常成人13名(男性8名,女性5名,平均年齢21.6±2.5歳)とした.〔方法〕開脚立位から閉脚立位に向けた一側下肢閉脚動作時の足底中心軌跡を計測した.さらにステップ脚の立脚後足部肢位の区分において内反群と外反群による群間比較を行った.〔結果〕ステップ脚離床期の足圧中心左右値と支持脚へ移行した直後の移行期前後左右値に有意な相関が認められた.また,ステップ脚後足部肢位によって離床期の左右成分および移行期の前後左右成分に有意な差が認められた.〔結語〕ステップ脚後足部肢位が閉脚動作中の足圧中心軌跡に影響を及ぼすことが示唆された.

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© 2011 by the Society of Physical Therapy Science
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