理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原著
腰部安定化運動においてコルセット装着の有無が体幹筋活動に及ぼす影響
末廣 忠延渡邉 進
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2012 年 27 巻 3 号 p. 309-313

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抄録

〔目的〕コルセット使用の有無が腰部安定化運動中の体幹筋活動に及ぼす影響を検討した.〔対象〕健常成人男性10名(平均年齢21.3±0.5歳)とした.〔方法〕ダーメンコルセットを装着した条件としなかった条件でブリッジ,バードドッグ,下肢伸展拳上時の体幹筋活動を測定した.〔結果〕コルセットを装着した条件において,ブリッジとバードドッグ[右上肢・左下肢拳上]で右の内腹斜筋の活動が,また右下肢伸展拳上で右の内腹斜筋と腹直筋の活動が有意に低値を示した.〔結語〕コルセットを装着したブリッジ,バードドッグ,下肢伸展挙上の腰部安定化運動では内腹斜筋の活動が低下するため,より頻回に腰部安定化運動を行い,ローカル筋群の賦活を促していく必要があると考えられた.

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© 2012 by the Society of Physical Therapy Science
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