理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原著
骨盤後方サポートクッションが座位姿勢に及ぼす影響
藤田 大介小原 謙一大坂 裕渡邉 進福田 淳鈴木 哲吉岡 健太郎嘉田 将典高尾 英次森脇 拓郎
著者情報
ジャーナル フリー

2012 年 27 巻 4 号 p. 485-488

詳細
抄録

〔目的〕簡易的な制御を用途として試作した骨盤後方サポートクッションを用い,この使用が姿勢に及ぼす影響を明らかにすることとした.〔対象〕健常成人11名および車いす利用者9名とした.〔方法〕骨盤後方サポートクッションと対照とする平面型クッションの2条件で,脊柱弯曲角と矢状面胸骨線,骨盤線の角度を測定し条件間で比較した.〔結果〕骨盤後方サポートクッションでは,腰椎前弯角および骨盤傾斜角,矢状面骨盤線の角度が有意に低値を示した.〔結語〕骨盤後方サポートクッションは,車いす上座位姿勢における骨盤後傾を制御する一つの手段となり得る.

著者関連情報
© 2012 by the Society of Physical Therapy Science
前の記事 次の記事
feedback
Top