理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原  著
慢性閉塞性肺疾患患者に低頻度の呼吸リハビリテーションはどれほど効果が出せるのか
千木良 佑介高井 智子小田 貴弘土橋 邦生
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2014 年 29 巻 1 号 p. 105-108

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抄録

〔目的〕週に1回の外来呼吸リハビリテーションが,呼吸機能,下肢筋力,運動耐容能,生活の質(quality of life;以下QOL)に与える影響を検討する.〔方法〕ADLの自立している40歳以上の軽度~重度の慢性閉塞性肺疾患(COPD)男性患者18例に対し,週1回の外来呼吸リハビリテーション介入を3カ月(12週)間実施した.自宅練習を中心に指導する.〔結果〕介入前後の比較ではFEV1.0,下肢筋力,運動耐容能とQOLの項目において有意な改善を示した.〔結語〕週1回の外来呼吸リハビリテーションにより,自宅練習のモチベーションを維持することで機能改善に効果が出せ,QOLは健常者と比較し差はなくなった.

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© 2014 by the Society of Physical Therapy Science
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