2014 年 29 巻 1 号 p. 45-49
〔目的〕属性の異なる運動イメージ能力評価法の相互関係性について検討することを目的とした.〔対象〕対象は健常者43名とした.〔方法〕質問紙法(VMIQ-2),メンタルクロノメトリー課題(iBBT,iTUG),メンタルローテーション課題(HLJT)を用い,測定値について相関分析,および主成分分析を行った.〔結果〕VMIQ2-KIとVMIQ2-EVI,VMIQ2-IVI,iTUG,HLJTの間に相関関係が認められた.主成分分析では主としてVMIQ2-IVI,VMIQ2-KI,iTUG,HLJTから構成される第二主成分が,筋感覚イメージに関係する主成分と考えられた.〔結語〕運動イメージ能力の評価には,質問紙と合わせてiTUG,HLJTを行うことが有用である.