理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原  著
病期別の非特異的腰痛症3症例に対する大腿筋膜張筋へのダイレクト・ストレッチングと中殿筋への筋力強化運動による即時的効果
─シングルケースによる検討─
大槻 桂右
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2014 年 29 巻 1 号 p. 81-85

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抄録

〔目的〕病期別の非特異的急性腰痛3症例を対象に,大腿筋膜張筋へのダイレクト・ストレッチングと中殿筋に対する筋力強化運動を実施し,即時的効果を検証することである.〔対象〕症例は非特異的腰痛症と診断され,急性腰痛(24歳,女性),慢性腰痛(32歳,男性),慢性腰痛急性増悪(20歳,男性)と診断された3名とした. 〔方法〕研究デザインはシングルケースで,腰痛緩和肢位を実施するA期と大腿筋膜張筋へのダイレクト・ストレッチングと中殿筋に対して筋力強化運動を実施するB期で構成されるAB型とした.visual analog scale (VAS),指床間距離 (finger floor distance; FFD),下位腰椎後弯域 (posterior lumbar flexibility; PLF)を評価指標とし,二項検定を用いて分析した.〔結果〕B期のVAS,FFD,PLFはA期と比較して,有意な改善を示した.〔結語〕大腿筋膜張筋へのダイレクト・ストレッチングと中殿筋への筋力強化運動が病期別の非特異的腰痛症に対して即時的効果を発揮することが示唆された.

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© 2014 by the Society of Physical Therapy Science
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