理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原 著
フォースプレートを用いた浮き趾例における歩行の検討
福山 勝彦
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2014 年 29 巻 4 号 p. 639-644

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抄録

〔目的〕浮き趾例における歩行の特徴を明らかにすることを目的とした.〔対象〕成人175名より抽出した正常群,擬浮き趾群,浮き趾群をそれぞれ16名ずつ,計48名を対象とした.〔方法〕接地型フォースプレートを使用し,立脚期における床反力とCOP軌跡から,3群間の歩行について解析し,比較,検討した.〔結果〕浮き趾例では,立脚時間の短縮,COPの前後移動距離,離地時直前の前後移動距離,離地時内側移動距離の短縮がみられた.また,最終離地時垂直方向,前後方向の床反力増大がみられた.〔結語〕浮き趾例は,離地時に趾先まで重心移動が行なえず,安定した基底支持面を確保できないことで,滑らかな離地が行えないものと推察する.

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© 2014 by the Society of Physical Therapy Science
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