理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原 著
横歩き時間と動的バランス能力との関連性について
五味 雅大丸山 仁司菅沼 一男五味 朋子佐野 徳雄
著者情報
ジャーナル フリー

2014 年 29 巻 5 号 p. 789-792

詳細
抄録

〔目的〕横歩き歩行時間が動的バランス能力の指標として利用できるかについて,再現性の検討,また既存のバランス指標との比較検討を目的とした.〔対象〕屋外独歩可能な65歳以上の高齢者26名(男性8名・女性18名).〔方法〕横歩き歩行時間,開眼片脚立位保持時間,timed up and go test(TUG)の3項目を測定した.〔結果〕左右横歩き歩行時間のICC(1,1)は高値を示した.横歩き歩行時間とTUGとの間に正の強い相関が認められた.〔結語〕測定の再現性は良好であった.また,動的バランス指標として信頼性の高いTUGとの相関が強く認められたことから,横歩き歩行時間が動的バランスの指標として用いることができる可能性が示された.

著者関連情報
© 2014 by the Society of Physical Therapy Science
前の記事 次の記事
feedback
Top