理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原 著
股関節肢位と運動の違いが大殿筋,中殿筋の筋活動に及ぼす影響
世古 俊明隈元 庸夫高橋 由依金子 諒介田中 昌史信太 雅洋
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キーワード: 大殿筋, 中殿筋, 筋活動
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2014 年 29 巻 6 号 p. 857-860

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抄録

〔目的〕大殿筋,中殿筋の筋活動量を運動の違いで,股伸展,外転トルク値を肢位の違いで比較検討すること.〔対象と方法〕健常成人男性10名の大殿筋,中殿筋,大腿二頭筋,腰部背筋を導出筋とした.運動は股伸展と外転とし,側臥位での股屈曲90度,0度,伸展15度の3肢位で実施した.また運動時の股伸展,外転トルク値を測定した.〔結果〕大殿筋の筋活動量は伸展15度では伸展運動時に,屈曲90度では外転運動時に高値を示した.中殿筋の筋活動量に,差は認められなかった.股伸展トルク値は肢位の違いで差は認められず,外転トルク値は屈曲0度で高値を示した.〔結語〕大殿筋,中殿筋の解剖学的筋走行の特性が筋電図学的に裏付けられた.

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© 2014 by the Society of Physical Therapy Science
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