2014 年 29 巻 6 号 p. 961-963
〔目的〕筋萎縮性側索硬化症患者(ALS)のベッドアップ角度の姿勢の違いによる気道内圧変化を明らかにすることである.〔対象〕侵襲的人工呼吸器管理のALS患者10名とした.〔方法〕ベッドアップ角度0°(0°群),30°(30°群),60°(60°群)における,最高気道内圧を群間で比較した.〔結果〕60°群では,0°群および30°群と比較して最高気道内圧が有意に高かった.〔結語〕筋萎縮性側索硬化症患者の陽圧換気においてベッドアップ座位により気道内圧が増加することから,ベッドアップの際には気道内圧の変動に留意する必要がある.