2015 年 30 巻 4 号 p. 493-498
〔目的〕膝関節機能障害で問題となると想定される基本動作と日常生活活動(ADL)の関連性を,理学・作業療法学生がどのように捉えているのかを把握する.〔対象〕理学・作業療法学生95名とした.〔方法〕膝関節機能障害に対して用いられる評価表から抽出された基本動作とADLの関連性について,質問紙による分析を試みた.〔結果〕ADLに強く関連すると考える基本動作は,歩行および立位保持,立ち座り,しゃがみであった.〔結語〕学生は,一般的にADLに関連すると予測が容易である基本動作を想像する傾向が認められた.