理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原 著
地域関係者との関わりの違いは理学療法士の地域包括ケアシステムおよび介護予防を推進する活動への参画意識に影響するか
渡邊 勧岩井 浩一山口 忍小林 聖美有田 真己勝村 亘
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2016 年 31 巻 3 号 p. 381-387

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抄録

〔目的〕地域包括ケアシステムおよび介護予防の推進に関わる活動に参画する意識(推進意識)について理学療法士を対象に調査を行った.また保健師等地域保健に関わる専門職・関係機関および地域住民組織等(地域関係者等)と関わった経験の違いが,推進意識に影響するか否か調査し,意識向上への示唆を得る.〔対象と方法〕北関東在籍の理学療法士846名を対象に,郵送による自記式質問紙調査とし,有効回答数366名(42.6%)を分析対象とした.〔結果〕推進意識への影響は,介護予防参加,老人クラブ等,当事者組織との関わりが強く影響し,最も強く影響したカテゴリーは経験年数5年未満であった.〔結論〕推進意識の向上には,卒後早期から地域ケア会議参画の必要性に関する教育および地域住民・組織と関わることの重要性が示された.

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© 2016 by the Society of Physical Therapy Science
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