2016 年 31 巻 3 号 p. 429-433
〔目的〕下肢筋力の体重支持指数(WBI)と運動機能との関連を明らかにする.〔対象〕施設通所高齢者50名とした.〔方法〕下肢筋力(膝伸展,股外転,股伸展)と,歩行,階段昇降,ADLに関する運動機能の間の相関を分析した.〔結果〕各自立基準値(kgf/kg)は,歩行における膝伸展で0.27,股外転で0.22,階段昇降における膝伸展で0.27,ADLにおける膝伸展で0.30,股伸展で0.14であった.〔結語〕歩行自立度は膝伸展と股外転での,階段昇降自立度は膝伸展での,ADL自立度は膝伸展と股伸展でのWBIを利用して評価することが有用と考えられる.