理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原 著
コンプレッションウェアが酸素摂取量および心拍数に及ぼす影響
石坂 正大石川 良太伊藤 詩峰遠藤 沙紀君島 未紗鯉沼 夢佐藤 克己関 健吾田野 勝也千明 龍太郎淵田 悟
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2016 年 31 巻 4 号 p. 581-584

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抄録

〔目的〕コンプレッションウェアの着用が酸素摂取量および心拍数に及ぼす影響を明らかにする.〔対象と方法〕対象は健常男性26名とした.対象者に対しトレッドミルでの心肺運動負荷試験を行い,裸とコンプレッションウェア着用の2つの着衣条件で酸素摂取量,心拍数,呼吸交換比,呼吸数を測定した.〔結果〕心肺運動負荷試験の運動前,中,後の心拍数(回/分)はそれぞれ,裸で84.4±11.8,156.9±12.3,110.2±22.1,着用時で81.2±11.9,151.7±14.7,102.0±10.4となり,後者の着衣条件で有意に低い値を示した.酸素摂取量,呼吸交換比,呼吸数では着衣条件間の有意な差がみられなかった.〔結語〕コンプレッションウェアの着用は酸素摂取量には影響しないが,運動時の心拍数を低下させる.

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© 2016 by the Society of Physical Therapy Science
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