2016 年 31 巻 4 号 p. 621-624
〔目的〕地域在住高齢者を対象とした原著論文における評価指標の使用状況を明らかにすることである.〔対象と方法〕2012年1月から2014年12月の過去3年間に学術誌「理学療法科学」と「理学療法学」に掲載された,地域在住高齢者を主な対象とした原著論文に用いられた評価指標およびその頻度を調査した.〔結果〕Timed up and go test(TUG)など,身体的虚弱(高齢者)理学療法診療ガイドラインで推奨されている評価指標が上位を占めた.今回抽出された評価指標は,一定の信頼性,妥当性を有すること,間隔あるいは比率尺度の評価指標が多いこと,などがわかった.〔結語〕本調査結果を踏まえ,地域理学療法に有用な評価指標について検討していきたい.