理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原著
Single Leg Up Down テストと体重支持指数(Weight Bearing Index)の関連
内田 智也古川 裕之松本 晋太朗小松 稔野田 優希石田 美弥佃 美智留大久保 吏司藤田 健司
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2016 年 31 巻 6 号 p. 791-794

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抄録

〔目的〕我々が考案したSingle Leg Up Downテスト(以下SLUDテスト)と体重支持指数(以下WBI)の関連について検討すること.〔対象と方法〕中学野球選手202名にSLUDテストおよびWBI(等尺性最大膝伸展筋力を体重で除した値)を測定した.非投球側のSLUDテスト遂行可能な高さで群分けし,各群間のWBIをKruskal-Wallis検定,多重比較法を用いて比較した.〔結果〕SLUDテスト40 cm,30 cm,20 cm,10 cmのWBIの平均はそれぞれ0.79±0.18,0.87±0.20,1.00±0.19,1.04±0.24であり,40 cmと30 cmの各群に対して,20 cm,10 cmの各群が高値を示した.〔結語〕スポーツ選手に必要な筋力はWBI 1.0以上とされていることからも,20 cm台からのSLUDテスト遂行の可否が下肢筋力のスクリーニングテストとして有用であることが示された.

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© 2016 by the Society of Physical Therapy Science
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