理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原著
回復期脳卒中患者における高速度歩行練習の即時的効果
—ロボットスーツHAL®を使用した練習方法の検討—
清水 一生吉本 隆彦廣居 康博川木 雅裕佐藤 大地長澤 誠
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キーワード: 脳卒中, ロボット, 歩行練習
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2017 年 32 巻 2 号 p. 189-194

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抄録

〔目的〕ロボットスーツHAL®を用いた歩行練習時の速度条件の違いが,練習後の歩行速度に及ぼす影響を明らかにすること.〔対象と方法〕当院回復期リハビリテーション病棟入院中の初発脳卒中患者13名とした.HALを装着し,快適速度での歩行練習と,速度を増加した歩行練習を1日おきに1施行ずつ実施した.評価は10 m歩行テストとし,各歩行練習の前後および高速度歩行練習の2日後に実施した.〔結果〕快適歩行速度での練習では変化を認めなかったが,高速度歩行練習後では,即時的,2日後ともに最大歩行速度の有意な改善を認めた.〔結語〕脳卒中者において,HALを用いて練習時の歩行速度を増加した方が,練習後の歩行速度の改善が得られやすいことが示唆された.

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© 2017 by the Society of Physical Therapy Science
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