2017 年 32 巻 2 号 p. 207-210
〔目的〕本研究では,要支援高齢者の栄養状態に影響を及ぼす因子が身体機能に加えて抑うつや閉じこもりと関連するかを検討することとした.〔対象と方法〕65歳以上の要支援高齢者39名とした.本研究では,栄養評価としてMini Nutritional Assessment-Short Form(MNA-SF)を用いた.このMNA-SFに影響を及ぼす因子を検討するために,年齢,うつ傾向,身体機能,閉じこもりを調査した.〔結果〕MNA-SFに影響する因子は過去1年間の転倒経験の有無,BMI,GDS5であった.〔結語〕要支援高齢者の低栄養には,身体機能よりも定期的なBMIの計測,うつ傾向を分析する必要がある.