理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原著
下肢の筋力発生率と負荷量の異なる素早い運動課題との関係
井上 純爾大重 努向井 陵一郎岩田 晃淵岡 聡
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2017 年 32 巻 2 号 p. 279-283

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抄録

〔目的〕下肢の筋力発生率(RFD)と瞬発的かつ低負荷の運動との関連を検証する.〔対象と方法〕健常若年女性22名.下肢の最大筋力およびRFD,クイックスクワットの所要時間(QStime)および垂直跳びの跳躍高(VJheight)を測定し,各項目の関連について検討した.〔結果〕VJheightはRFDよりも最大筋力と強い相関を認めた.それに対して,QStimeは最大筋力よりもRFDとの間に強い相関を認めた.さらに,最大筋力を制御変数として偏相関係数を算出したところ,QStimeにのみRFDと相関を認めた.〔結語〕低負荷での素早い運動は最大筋力よりもRFDとの関連が強いことが示唆された.

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© 2017 by the Society of Physical Therapy Science
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