抄録
〔目的〕出産後に腰痛が出現した初産婦の産前産後の脊柱弯曲角,体幹筋厚の変化を明らかにすること.〔対象と方法〕対象は29歳女性(初産婦)1名.スパイナルマウスで仙骨傾斜角,胸椎後弯角,腰椎前弯角,体幹傾斜角を,超音波画像診断装置で外腹斜筋,内腹斜筋,腹横筋の筋厚を測定した.妊娠14週,出産直前(妊娠39週),出産直後,出産後8週,出産後18週に計測を実施した.〔結果〕妊娠中盤から出産直前にかけて胸椎後弯が減少した.出産直前と直後は脊柱弯曲角の変化がなかった.出産後は腰椎前弯が増し,腰痛が増した.妊娠中は出産後と比べ体幹筋厚が薄くなった.〔結語〕妊娠中は姿勢変化があること,出産直前直後では大きく姿勢に変化がみられないこと,産後も姿勢変化があること,産前産後で体幹筋厚に変化があることが示唆された.