2019 年 34 巻 6 号 p. 823-826
〔目的〕水を満たした容器を用いて測定した下腿容量の測定精度を評価し,下腿浮腫モデルで検証すること.〔対象と方法〕対象は日常生活に支障がない16名(男性10名,女性6名).水を満たした容器に下腿を2回挿入し,水置換法で測定した.級内相関係数ICC(1,1),Bland-Altman分析(B-A),最小可検変化量を求めた.下腿浮腫モデルでも検討した.〔結果〕ICC(1,1)は0.980であった.B-Aでは誤差は存在せず,最小可検変化は159 mlであった.下腿浮腫モデルでは最小可検変化量を超えた.〔結語〕今回の下腿容量の測定は精度があり,下腿容量変化評価に応用できる可能性が示唆された.