理学療法科学
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Print ISSN : 1341-1667
原著
水置換法で測定した下腿容量の測定精度と浮腫の評価
渡邉 瑠音斎藤 彩花小笠原 悠人小森 新根本 尚弥屋嘉比 章紘久保 晃
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2019 年 34 巻 6 号 p. 823-826

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抄録

〔目的〕水を満たした容器を用いて測定した下腿容量の測定精度を評価し,下腿浮腫モデルで検証すること.〔対象と方法〕対象は日常生活に支障がない16名(男性10名,女性6名).水を満たした容器に下腿を2回挿入し,水置換法で測定した.級内相関係数ICC(1,1),Bland-Altman分析(B-A),最小可検変化量を求めた.下腿浮腫モデルでも検討した.〔結果〕ICC(1,1)は0.980であった.B-Aでは誤差は存在せず,最小可検変化は159 mlであった.下腿浮腫モデルでは最小可検変化量を超えた.〔結語〕今回の下腿容量の測定は精度があり,下腿容量変化評価に応用できる可能性が示唆された.

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© 2019 by the Society of Physical Therapy Science

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