理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原 著
急性期病棟における転倒・転落アセスメントシートの改訂と潜在ランク理論を用いた危険度の分類
田村 俊太郎小林 真斉藤 康行朝倉 智之臼田 滋
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2020 年 35 巻 5 号 p. 621-627

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抄録

〔目的〕転倒・転落アセスメントシートを妥当性と簡便さを備えた評価へと改訂すること.〔対象と方法〕1309人の入院患者を対象とした.転落アセスメントシートと転倒の有無からリスク因子の抽出と重みづけを行い,改訂転倒・転落スコアを算出し,その予測精度求めた.改訂スコアに対しては潜在ランクによる危険度の分類を行った.〔結果〕転倒の因子は39項目から7項目となった.予測精度は従来のスコアが感度88.5%,特異度43.0%,Area under the curve(AUC)0.700であり改訂スコアが感度65.6%,特異度71.0%,AUC 0.718であり潜在ランクごとの転倒数には有意差が認められた.〔結語〕改訂スコアによる転倒予測と,潜在ランク理論による危険度の分類は妥当である.

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© 2020 by the Society of Physical Therapy Science

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