理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原 著
運動イメージの明瞭性が静止画を用いた母趾屈曲イメージ時の脊髄前角細胞の興奮性に与える影響
─Vividness of Movement Imagery Questionnaireを用いた検討─
中西 康将鈴木 俊明
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2021 年 36 巻 3 号 p. 457-461

詳細
抄録

〔目的〕イメージの明瞭性の個人差が,母趾屈曲の静止画を用いた運動イメージ中の脊髄前角細胞の興奮性に与える影響をF波にて検討した.〔対象と方法〕対象は健常者18名とし,VMIQ質問紙を用いて被験者のイメージ明瞭性を点数化した.運動イメージ課題は左母趾屈曲位の静止画あり・なしでの左母趾屈曲運動とした.安静時を1とした運動イメージ課題の振幅F/M比の値を振幅F/M比相対値とし,静止画あり・なし課題それぞれの振幅F/M比相対値とVMIQ得点との関連性を検討した.〔結果〕静止画なし試行では,明瞭性が低いと振幅F/M比相対値が高くなり,静止画あり試行では,明瞭性が低いと振幅F/M比相対値の値が小さくなった.〔結語〕明瞭性の低い者に静止画を用いると,三人称イメージへと誘導されるため,脊髄前角細胞の興奮性への影響が少なくなることが示唆された.

著者関連情報
© 2021 by the Society of Physical Therapy Science

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top