理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原 著
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の理学療法介入による身体機能・基本動作能力への影響
金子 賢人松田 雅弘千葉 康平山下 智幸刀祢 麻里粟野 暢康久世 眞之猪俣 稔林 宗博出雲 雄大森本 正
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2021 年 36 巻 4 号 p. 547-551

詳細
抄録

〔目的〕新型コロナウイルス感染症(COVID-19)群と細菌性肺炎群の身体機能と経過について検討する.〔対象と方法〕入院前ADLが自立していた患者で,入院中に人工呼吸管理を行ったCOVID-19患者12例,または細菌性肺炎患者10例を比較検討した.〔結果〕COVID-19群の入院からリハビリテーション開始までの期間は,細菌性肺炎群の入院からリハビリテーション開始までの期間と比較して有意に遅延していた.しかし,リハビリテーション介入を実施することで身体機能や基本動作能力が向上する傾向にあり,対照群との身体機能の回復傾向は同等であった.〔結語〕COVID-19患者においても早期からリハビリテーションを開始する必要性があることが示唆された.

著者関連情報
© 2021 by the Society of Physical Therapy Science

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top