理学療法のための運動生理
Print ISSN : 0912-7100
起き上がりパターンの相違によるエネルギー消費の変化
大野 吉郎潮見 泰蔵黒沢 和生関 勝男高橋 高治猪股 高志福田 敏幸今泉 寛丸山 仁司秋山 純和
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1987 年 2 巻 2 号 p. 109-111

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抄録

健康成年男性6名を対象として、一定頻度(1回/10秒)でtotal rotation pattern(以下TRPとする)、partial rotation pattern(以下PRPとする)、none rotation pattern(以下NRPとする)による起き上がり動作を行わせ、各動作での酸素消費量、心拍数を測定し、パターンの相違によるエネルギー消費量の変化について検討した。その結果、FRP、PRP、NRPの順で酸素消費量および心拍数は低くなった。これは運動発達の順序に即したものと考えられ、この順序がエネルギー消費からみて、より効率の良い起き上がりパターンへの移行と解釈できる。

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