5 巻 (1990) 4 号 p. 181-186
監視歩行レベル以上の脳卒中後片麻痩患者20例(平均年齢:63.8歳)を対象に実歩数と万歩計の測定値との差(誤差)が歩行速度、歩行率、下肢運動機能(BRS)と関連がみられるかを検討した。誤差は青年群が約8歩であり、老年群では約23.9歩と健常群の誤差は実歩数の約20%に留まった.しかし、片麻痩患者では約84歩(42%)と健常群の約2倍の誤差がみられた。片麻痺患者の誤差と歩行速度、重複歩距離には正の相関があり、歩行所要時間と負の相関がみられた。杖、補装具を用いる下肢BRS IV以下では測定値の誤差が大きいが、独歩可能なVIでは誤差が患側、健側とも同年代の健常者より小さくなる傾向がみられた。