1993 年 8 巻 4 号 p. 213-216
自転車のクランクを短くし、ペダルの足部位置を変えることで膝ROMを減少させることを試みた。また、その機械効率の低下をVO2,HR,SBP,RPEにより生体反応として測定した。対象は6名の健常男性で、クランクは通常の16.5cmと短縮した12.5cmを使用した。足部位置は中足趾節間関節と踵駆動とした。ROMは2条件の組み合わせ計4種類で側面よりVTR撮影し解析した。通常クランク駆動、通常クランク踵駆動、短クランク駆動、短クランク踵駆動の順に角度が減少し、最小で80-90°で駆動可能であった。生体反応は通常クランク駆動と短クランク踵駆動を比較し、60% PeakVO2までの負荷では差を認めなかった。