理学療法のための運動生理
Print ISSN : 0912-7100
自転車駆動におけるクランク長変化と足部の位置が生体に及ぼす影響
大森 豊渡辺 敏武田 秀和銭谷 嘉純山田 純生山崎 裕司牧田 光代深井 和良前田 秀博
著者情報
キーワード: 膝関節可動域, クランク, V02
ジャーナル フリー

1993 年 8 巻 4 号 p. 213-216

詳細
抄録

自転車のクランクを短くし、ペダルの足部位置を変えることで膝ROMを減少させることを試みた。また、その機械効率の低下をVO2,HR,SBP,RPEにより生体反応として測定した。対象は6名の健常男性で、クランクは通常の16.5cmと短縮した12.5cmを使用した。足部位置は中足趾節間関節と踵駆動とした。ROMは2条件の組み合わせ計4種類で側面よりVTR撮影し解析した。通常クランク駆動、通常クランク踵駆動、短クランク駆動、短クランク踵駆動の順に角度が減少し、最小で80-90°で駆動可能であった。生体反応は通常クランク駆動と短クランク踵駆動を比較し、60% PeakVO2までの負荷では差を認めなかった。

著者関連情報
© 理学療法科学学会
前の記事 次の記事
feedback
Top