抄録
呼吸器疾患の運動生理について講義することを命じられた。筆者は余暇活動として伝統的に日本に伝わった武道(合気道,居合道,弓道など)を学ぶ機会があった。武道には呼吸法についてもいろいろの教えがある。それらの武術,武道を導入として呼吸器疾患における運動生理を諸家の研究成果を踏まえてまとめた。拘束性障害,閉塞性障害と呼吸筋の関係,奇異呼吸であるHooverサインのメカニズムにおける今までと異なる研究報告,運動負荷とanaerobic thresholdとの関係,酸素飽和度と理学療法評価,呼吸器疾患患者とADL等について解説した。