理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
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バレーボール選手の肩関節機能評価
小林 茂金尾 顕郎日下 昌浩大久保 衞
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1997 年 12 巻 2 号 p. 79-83

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抄録

スポーツ活動において肩関節の障害の頻度は高く,野球やバレーボールでよく発症する。この研究ではバレーボールでのボールを「打」つことによる肩関節の筋機能障害特性を検討することを目的に,肩関節に痛みを主訴とする障害のある7例と,障害のない対照群5例で、肩関節内外旋筋力を測定し,さらに6項目の肩関節機能テストを実施して以下の結果を得た。障害のある群では対照群に比較して,肩関節内外旋筋力測定では外旋筋ピークトルク値,内外旋比が低下していた。また肩関節機能テストでは上肢の挙上―下制反復動作速度,腹筋持久性,さらに外旋筋持久性が低下していた。これらのことより,バレーボールでの肩関節の筋機能障害特性として,ボールを「打つ」ことによる,オーバーユースとしての,棘下筋を中心とした外旋筋の筋力,持久力障害が考えられた。また腹筋持久性の低下があったことより,肩関節の障害の予防に肩甲上腕関節―肩甲骨―体幹の連携した安定性が重要であることが示唆された。

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