1939 年 9 巻 3 号 p. 127-133
1.北池型は3本の刺を具へ,體長最も大きく,外形上所謂Gracile型に相當し,廣榮養型に屬するものと考へられる。
2.群鴨型は前者に比して著しく小形,且つ萎縮せる體型を示し,外形土所謂Brachycercoides型に相當し,生態的には狹榮養型に屬すると考へられるもので.群鴨池で有機物の多い夏季に出現する。
3.北池型は北池に於て4月出現し6月最盛に達し,體長も六月最大となり一般のセラチウムの消長並びに體長變異の型式と一致しない。
4.群鴨型は6月より出現し,7月に體長は最小となる。