日本臨床外科医学会雑誌
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Confluence Stoneの2症例
上原 伸一冨田 隆小倉 嘉文川原田 嘉文
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1981 年 42 巻 7 号 p. 818-824

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抄録
最近4年間に三重大学第1外科で手術を施行した良性胆道疾患240例中いわゆるConfluence Stoneの2症例(0.83%)を経験したので報告した.症例1: 62歳男性,主訴:黄疸, PTCで三管合流部に完全閉塞を認め,総胆管結石の診断でPTC-Dにて減黄の後,開腹.胆嚢頚部から総肝管へ穿破したConfluence Stoneを認めた.症例2: 59歳男性,主訴:全身倦怠と食欲不振. PTCで総肝管は右方より圧迫されており, Mirizzi症候群又はConfluence Stoneを疑い手術施行.胆嚢と総肝管は約3cmにわたり交通しており,この部にConfluence Stoneを認めた.症例1に対しては胆嚢摘除とT-tubeドレナージを,症例2では胆嚢とともに炎症性肥厚を示した右主肝管の一部を含めて総肝管を切除し,肝側断端と空腸とを吻合し良好な結果を得た.
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© 日本臨床外科学会
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