日本臨床外科医学会雑誌
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MRIが診断に有効であった横隔膜ヘルニアの2治験例
服部 隆一足達 明林 明宏永松 佳憲岩永 大高木 博美檜垣 賢作大塚 祥二
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キーワード: 横隔膜ヘルニア
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1992 年 53 巻 1 号 p. 93-97

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抄録
消化管のガス像を伴わない横隔膜ヘルニア2症例をMRIにて術前に診断し得たので報告する. 1例はBochdalek孔ヘルニアであり,もう1例はMorgagni孔ヘルニアであった.両症例とも腫瘤陰影は単純X線撮影では均一な陰影を示し,診断が困難であったが, MRIにて横隔膜下組織との連続性を証明できた.脱出臓器は後腹膜脂肪および大網であった.このように術前に確定診断を得ることは治療方針の決定や,手術アプローチの適切な選択にも重要である. MRIは血管造影や気腹などに比較して侵襲が少ない点も有利である.本疾患が疑われた場合は, CTとともにぜひ行ってみるべき検査と考えられる.
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