岩手医科大学第1外科
岩手医科大学臨床病理
1997 年 58 巻 9 号 p. 2080-2083
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症例71歳,男性.右下腹部有痛性腫瘤を主訴として当科紹介された.腹部超音波,注腸透視,腹部CT検査より虫垂炎または大腸悪性腫瘍による腹腔内膿瘍が疑われ緊急手術を施行した.虫垂は硬く,棍棒状に腫大しており周囲組織に埋没していた.摘出標本をみると腫瘍性の変化はなく虫垂周囲膿瘍と診断した.病理組織標本において放線菌の菌塊を中心とした膿瘍がみられ,最終的に放線菌症と診断された.
日本臨床外科学会雑誌
日本臨床外科医会雑誌
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