日本臨床外科学会雑誌
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胆嚢腺筋腫症に合併した胆嚢癌の1例
延澤 進松本 日洋大林 日出雄小倉 祐紀酒井 英樹田中 昇
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キーワード: 胆嚢腺筋腫症, 胆嚢癌
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1998 年 59 巻 2 号 p. 521-525

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抄録

症例は38歳男性で,別医で胆嚢腺筋腫症として経過観察されていた.激しい心窩部痛で当院内科に入院し,超音波, CTの結果,胆嚢腺筋腫症および頸部結石嵌頓による急性胆嚢炎と診断された.経皮経肝胆嚢ドレナージによる炎症の消退の後,胆嚢摘出術を施行.病理組織診の結果,胆嚢腺筋腫症に深達度ssの胆嚢癌の合併が判明し再手術を施行した.
胆嚢腺筋腫症はその特徴的画像診断に関しては多数の報告がある.しかし癌化しやすい病変であるか否かについては定説がなく,つい最近までその癌化はきわめてまれと考えられ,一般的には胆嚢腺筋腫症と診断されれば経過観察でよいと言われている.今回われわれは,胆嚢腺筋腫症に合併した胆嚢癌の1手術例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する.

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