日本臨床外科学会雑誌
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緊急腹腔鏡下手術により摘出し得た腹腔内伏針(新鮮例)の1例
星野 和男仲村 匡也池田 文広小山 透川田 清森下 靖雄
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1999 年 60 巻 2 号 p. 527-529

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抄録
25歳男性の腹腔内伏針(新鮮例)を,緊急腹腔鏡下手術で摘出した1例を経験した.患者は自分で針を腹部に迷入させ,その10日後に腹痛を訴え,通院中の精神科から腹腔内迷入の疑で紹介された.腹部単純レントゲン写真2方向と腹部超音波検査,腹部CT検査で,腹壁下の大網内に伏針を認め,同時に腹腔内出血が否定されたため,血管損傷のない腹腔内伏針と診断した.直ちに入院,緊急腹腔鏡下手術を行った.伏針は大網内に隠れていたが一部が透見でき,容易に摘出し得た.癒着剥離を含め41分で手術を終了し,術後経過も良好で第5病日に退院した.著者が調べた限りでは,文献上で腹腔内伏針の新鮮例に対して,緊急腹腔鏡下手術を行い摘出したとの報告はなく,若干の文献的考察を加え報告した.
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