日本臨床外科学会雑誌
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肛門周囲膿瘍を併発した直腸癌の2例
山本 聖一郎固武 健二郎清水 秀昭奥村 拓也五十嵐 誠治小山 靖夫
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キーワード: 直腸癌, 肛門周囲膿瘍
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2000 年 61 巻 3 号 p. 757-761

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抄録
肛門周囲膿瘍にて発症した直腸癌の2症例を経験した.肛門周囲膿瘍は稀な疾患ではないが約1%に直腸癌を合併するとされ,当院で経験した下部直腸癌144例中2例(1.4%)が肛門周囲膿瘍にて発症した.肛門周囲膿瘍症状を呈する直腸癌症例は局所再発の危険性が高いとされるが,両症例とも良好な局所コントロールが得られている.いずれの症例とも肛門周囲膿瘍に対して切開ドレナージ,洗浄にて局所の炎症が消退した時点で根治術を施行,手術では局所再発の予防のために炎症範囲(膿瘍腔)を含め,その外側の健常組織で膿瘍を切除した. 1例では死腔が広範となり,二期的に後大腿筋膜皮弁・薄筋弁移行術を施行した. 1例は術前より認めた肺転移のため術後2年3カ月で癌死したが死亡時に局所再発は認めず,他例は術後3年10カ月が経過したが無再発生存中である.
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