千早病院外科
2000 年 61 巻 6 号 p. 1572-1574
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症例は42歳女性.健診にて脾腫瘤を指摘され受診.脾臓上極に径6.5cmの腫瘤を認めるものの,特に症状もないため外来経過観察となった. 1年後の検査にて腫瘤の増大を認めた.脾原発腫瘍の術前診断にて脾臓摘出術を施行,病理診断にて炎症性偽腫瘍と診断された.脾原発炎症性偽腫瘍は非常に稀な疾患であるとともに,診断が困難とされる疾患である.本症例のように増大傾向を示し,他の疾患との鑑別が困難な場合には,診断的意義を兼ねた脾臓摘出術が選択される必要がある.
日本臨床外科学会雑誌
日本臨床外科医会雑誌
日本臨床外科医学会雑誌
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