1995年1月から2000年12月までの6年間に中部労災病院で手術を行った小腸穿孔20例(外傷性7例,非外傷性13例)について検討した.年齢は17から89歳,男性13例,女性7例であった.小腸穿孔の診断は難しく,術前に正診できたものはなく,強く疑ったものでさえ7例, 35%にすぎなかった.発症から手術までに要した時間はほとんどの症例で36時間以内であった.術式は縫合のみ施行したもの8例,小腸切除7例,回盲部切除4例,憩室切除1例であった.予後は比較的良好で入院死亡は20例中4例であったが,そのうち3例は術後1カ月以上経過したころ,他疾患により亡くなっており,小腸穿孔,腹膜炎が死亡原因であると考えられたものは1例のみであった.