日本臨床外科学会雑誌
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釘誤嚥による気道および消化管同時異物の1例
小峰 啓史笹野 進丸尾 祐司芹澤 淳大澤 浩一郎大貫 恭正
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キーワード: 気道異物, 消化管異物,
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2002 年 63 巻 12 号 p. 2908-2911

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抄録

症例は51歳,男性,建築大工.釘を口に咥えて作業していた際,突然咳込み釘を何本か誤嚥した.当日は放置していたが翌日朝になり血痰が出現し当院受診.胸部X線にて左下肺野に1本,腹部X線で消化管に2本計3本の誤嚥された釘が認められた.胸部CTでは左肺S9領域,気管支内に釘と思われる影が認められ,腹部CTでは十二指腸水平脚部および空腸内に釘と思われる影が認められた.気管支内の1本に関しては,自然喀出は困難と判断,気管支鏡下異物除去術を施行.消化管内の2本については禁食にし緊急手術に備えながら自然排泄を期待して経過観察とした.気管支内の釘を除去した後には血痰はみられず,消化管内2本の釘のうち1本は入院翌日に,もう1本は6日後に自然排泄された.その後は特に問題なく退院となった.

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