日本臨床外科学会雑誌
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十二指腸gastrointestinal stromal tumorの1例
藤田 晃司村井 信二中村 明彦
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2002 年 63 巻 12 号 p. 2962-2966

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抄録

症例は59歳,女性.易疲労感を主訴に当院受診し,末梢血検査にて貧血を認めた.腹部CT検査では径8cmの十二指腸粘膜下腫瘍を認め,上部消化管内視鏡検査では,十二指腸球部にdelleを伴った粘膜下腫瘍を認めたため,手術を施行した.上十二指腸曲の前壁に頸部を有する腫瘍に対し,局所切除を施行した.しかし十二指腸の欠損が大きかったため,幽門側胃切除術を施行し, Billroth-II法にて再建した.切除標本の病理組織学的所見では紡錘状の腫瘍細胞が索状に配列していた.免疫組織化学的検索では, CD34, c-kit陽性,かつ一部でdesmin陽性,一部でheavy caldesmon (HCD)弱陽性, smooth muscle actin (SMA), S-100蛋白陰性であるためRosaiの分類でgastrointestinal stromal tumor (GIST)のsmooth muscle typeと診断した.

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