日本臨床外科学会雑誌
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原発性肝平滑筋肉腫の1例
渋谷 均高島 健佐々木 賢一柏木 清輝井上 大成前田 豪樹
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2002 年 63 巻 12 号 p. 3017-3023

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抄録

症例は70歳の女性.食欲不振を主訴として来院した.肝炎ウイルス陰性で腫瘍マーカーは正常であった.肝エコーで右葉に巨大なisotonicな腫瘤を認め,境界は比較的明瞭,内部エコーは不均一, polycysticな像を示した. plain CTでは腫瘤はlow density, enhanced CTではheterogeneousに染まる像を示した.切除困難なため,肝動注療法を行ったが,術後8ヵ月で死亡した.本症例を含め内外報告74例の検討では平均年齢54.6歳,男女比36:38で腫瘍は右葉に多く,大きさは10cm以上が約7割を占めた.予後は概して不良であるが,治癒切除例では20ヵ月以上の生存が期待できる.画像上の特徴として肝エコーではhypoechoic, 境界明瞭な腫瘤で,内部エコーはhigh and low, multiple cystic patternを呈し, plain CTでlow, enhanced CTでheterogeneousに染まることが多いと報告されている.

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