日本臨床外科学会雑誌
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Tension-freeヘルニア修復術を行った上腰ヘルニアの1例
佐藤 正幸菅野 明弘宮澤 正紹武藤 淳蘆野 吉和松代 隆
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2002 年 63 巻 12 号 p. 3072-3075

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抄録

症例は72歳,女性. 2000年10月頃,左腰背部膨隆に気づくも放置.その後徐々に大きくなり,2001年10月1日当科受診した.腹部CTおよびMRI検査にて左上腰ヘルニアと診断した. 2001年11月29日に手術施行し,手術所見では上腰三角部に直径約2cmのヘルニア門を認め,後腹膜脂肪組織が脱出していた.術式は脂肪組織を還納後,周囲組織が脆弱であったためPHS (PROLENE Hernia System ®)を挿入し補強した.術後経過は良好で術後4カ月現在再発を認めていない.上腰ヘルニアは稀な疾患で本邦報告は自験例を含めて39例である.治療は外科的修復が基本であり, tension-freeヘルニア修復術としてmesh-plug法の報告はあるが, PHSを応用した報告は初めてであり有用な方法と考えられた.

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