日本臨床外科学会雑誌
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十二指腸カルチノイドの4例
徳山 泰治長尾 成敏長田 真二佐野 純川口 順敬鷹尾 博司杉山 保幸国枝 克行佐治 重豊
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63 巻 (2002) 6 号 p. 1438-1443

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抄録

1991年から9年間に教室で経験した十二指腸カルチノイドの4例について検討した.年齢は70歳から81歳で,平均74歳.男女各2例.主訴は, 3例が検診で指摘され, 1例が上腹部違和感で来院した.腫瘍の局在は球部が3例,下行脚が1例,肉眼的形態は2例が山田I型ポリープ, 1例が山田II型ポリープ, 1例が1型(腫瘤型)であった.治療は球部の2例が局所切除, 1例がEMR, 1例がPpPDであった.現在,最長術後10年目であるが, 4例とも再発徴候なく元気に生存中である.本症の術式選択について,文献的考察の結果, 20mm以下でかつ粘膜下層に限局しているものは局所切除の適応で,さらに10mm以下では,十分なインフォームドコンセントと経過観察を前提として内視鏡的切除も可能であり,これらの条件を満たさない症例や,摘出標本で固有筋層への浸潤やリンパ管侵襲を認める症例においては,癌に準じた根治術が必要であると考えられる.

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