日本臨床外科学会雑誌
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成人漏斗胸に対するNuss手術の1例
粉川 庸三吉増 達也平井 一成尾浦 正二岡村 吉隆黒川 正人
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キーワード: 漏斗胸, Nuss法, 胸骨挙上術
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2003 年 64 巻 12 号 p. 3019-3021

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抄録

症例は28歳,未婚女性.漏斗胸の治療を希望し当院を受診した.従来の漏斗胸手術を拒否されたため,十分なインフォームド・コンセントを得た上で, Nuss法を行うこととした.第3-5肋骨を不完全骨折させた後に, 2本のpectus barを用い,胸部の陥凹を矯正した.術後疼痛以外には術中,術後には大きな合併症を認めなかった.術後6カ月目の胸部CTでも胸郭矯正効果は良好であった. Nuss法は今後,成人の漏斗胸の治療法として1つの有効な選択肢になると思われる.

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