胆嚢癌の中では稀である胆嚢未分化癌の2例を経験したので報告する.症例1は78歳,男性.急性胆嚢炎にて発症,腹部超音波検査および腹部CT検査で胆嚢頸部の腫瘍性病変が疑われ, ERCPでは胆嚢管の途絶を認め,胆嚢腫瘍の診断にて腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した.病理検査では未分化癌の診断で切除断端が陽性であったため,胆管切除,リンパ節郭清を追加した.病変の大きさは長径2.4cm, stage IIであり,術後8カ月の現在再発を認めない.症例2は85歳,女性.急性胆嚢炎にて発症,腹部超音波検査および腹部CTにて胆嚢総胆管結石症,肝膿瘍が疑われ, PTGBDを施行後,手術を施行した.肝膿瘍部は壊死に陥った腫瘍の可能性も考えられたが,患者の年齢,全身状態を考慮にいれ胆嚢摘出,総胆管切開, Tチューブドレナージ術にとどめた.病理検査にて未分化癌の診断であった.術後は肝臓に残存した腫瘍およびリンパ節が急速に増大し,術後75日目に永眠した.