日本臨床外科学会雑誌
Online ISSN : 1882-5133
Print ISSN : 1345-2843
ISSN-L : 1345-2843
早期胃内分泌細胞癌の1例
山本 精一小西 孝司藤田 秀人加治 正英前田 基一薮下 和久
著者情報
ジャーナル フリー

2003 年 64 巻 4 号 p. 860-864

詳細
抄録
症例は73歳男性で,上腹部痛に対し胃内視鏡を施行した.胃角部に径7mmのIIc病変を認め,生検結果がGroup 4であったため診断と治療目的に内視鏡的粘膜切除術を施行した.切除標本で充実性の成分と一部管状の成分があり充実性の成分はシナプトフィジン陽性, NCAM陽性であり内分泌細胞癌と診断した.断端に癌の存在が否定できないため,胃切除術を施行し,癌の遺残がなくリンパ節転移もないことを確認した.
著者関連情報
© 日本臨床外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top