日本臨床外科学会雑誌
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ショックをきたした肺塞栓症例に対し経皮的心肺補助(PCPS)を用い救命した1例
湯浅 吉夫平井 章三有岡 一郎松本 英男土肥 俊之
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キーワード: 肺塞栓, 経皮的心肺補助
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64 巻 (2003) 8 号 p. 1876-1879

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抄録

今回われわれは肺塞栓により血圧低下と右心負荷をきたした症例に対し,経皮的心肺補助(percutaneous cardiopulmonary support: PCPS)下に血栓溶解療法を行い救命しえた1症例を経験したので報告する.症例は67歳,女性.子宮筋腫と診断され,子宮摘出術を施行されたが,術後5日目早朝に突然の胸痛,呼吸困難が出現し,当院紹介となった.肺動脈造影を行ったところ,肺動脈の広範囲に血栓を認め,肺塞栓症と診断した.ショック状態が持続し,肺動脈圧の上昇など右心負荷所見を認めたため,直ちにPCPSを開始し,血栓溶解療法を行った. 24時間後にPCPSから離脱,術後約1カ月で退院となった.体血圧の維持が困難であり,かつ右心負荷所見を認める肺塞栓に対し, PCPSを用いることは右心負荷を軽減し,肺塞栓急性期の治療に有用であると思われた.

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