日本臨床外科学会雑誌
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胆嚢穿孔手術時に偶然に発見された小腸アニサキス症の1例
佐藤 榮作荻原 菜緒高田 英輝中塩 達明山内 晶司
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64 巻 (2003) 9 号 p. 2168-2170

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抄録

症例は69歳の男性,腹痛を主訴に来院.胆嚢炎の診断にて,緊急手術を行った.開腹時胆汁様の腹水と胆嚢穿孔を認めた.胆嚢摘出術を行った,同時に回腸に肉芽腫を認めた.小腸部分切除術を行った.切除標本では小腸粘膜には変化を認めなかったが,切除部位にアニサキスが迷入しており,同部の壁の肥厚を認めた.アニサキスは穿通し生きたまま摘出された.病理組織所見では,アニサキスの迷入と好酸球主体の炎症細胞浸潤を認めた.腫瘤はアニサキス虫体を中心とした好酸球肉芽腫であった.小腸アニサキスは比較的稀な疾患であり術前診断は一般的に困難である.胆嚢炎を併発した小腸アニサキス症を経験したので報告する.

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