日本臨床外科学会雑誌
Online ISSN : 1882-5133
Print ISSN : 1345-2843
ISSN-L : 1345-2843
発症から13年目に肛門管癌を合併した小腸大腸型Crohn病の1例
小川 尚之中塚 博文山口 剛中島 真太郎藤高 嗣生谷山 清己
著者情報
キーワード: Crohn病, 肛門管癌
ジャーナル フリー

2004 年 65 巻 6 号 p. 1601-1606

詳細
抄録

症例は33歳,女性, 21歳の時,他施設でCrohn病と診断され,緩解と再燃を繰り返していた. 31歳時, Crohn病の増悪に伴う下行結腸穿孔にて手術施行.これまで,痔瘻の既往は認めていない.今回,再度腸穿孔を認め,回腸に人工肛門を造設した.入院中に肛門痛が出現し, Crohn病の肛門病変を疑ったが明らかな膿瘍,痔瘻は認めなかった.その後も肛門痛持続するため,肛門狭窄部の生検を行ったところ,粘液癌と診断され直腸切断術を施行した.肉眼的には肛門管主体に5型の腫瘍を認め,組織学的には粘液癌や高分化腺癌が混在していた.発症から13年目に肛門管癌を合併した小腸大腸型Crohn病の1例を報告した.また, Crohn病に合併した大腸癌の本邦報告49例についての集計し検討を加えた.

著者関連情報
© 日本臨床外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top